美容外科は儲かるというイメージを持っている人は多いのではないでしょうか。しかし、実際に開業するには多額の資金が必要であり、立地選定や設備導入など、多岐にわたり綿密な準備が必要です。
本記事では、美容外科の開業資金や開業のポイント、収入源などについて解説します。
美容外科の開業資金はとにかくお金がかかると思っていいでしょう。広島市内で戸建てを購入しようとした場合、総額として7,700万円程度、必要とされています。
また、テナントの場合、手術を行うことが多いを事を考えると、50平米以上の広さが必要です。その場合、総額として約4,323万円必要になってくるでしょう。
この金額は一般的な内科や皮膚科の開業資金と比べても高く、設備や内装、医療機器にかかる費用がその主な要因です。
開業資金が高額となる主な理由としては、高度な医療機器の導入が必要な点や高級感のある内装、好立地での物件取得などが挙げられます。
こうした初期投資を賄うため、自己資金だけでなく、融資や他の資金調達方法を検討することが求められます。
※3参照元:店舗設計施工.com(https://www.shop-reform.com/case_study/marketprice/clinic)
※5参照元:ブランディングワークス(https://www.branding-works.jp/marketing/web_marketing_company_hiroshima/)
美容外科を開業する際には、以下のポイントを抑えておくようにしましょう。
アクセスの良い場所を選ぶことが重要です。美容外科は地元だけでなく、遠方から訪れる顧客も多いため、駅の近くやシンボリックな建物の近くが理想的です。
ウェブからの集客がメインであるため、アクセスの良さが来院者数の増加に寄与します。
SNSでの拡散を意識した内装デザインを取り入れると、集客に効果を発揮します。院内を一部撮影可能にし、写真映えするエリアを設け、来院者がSNSでシェアしやすい環境を整えます。
スタッフの報酬はやや高めに設定し、競合と差別化を図ります。受付やカウンセラーのクリニックの顔となるため役割は重要です。インセンティブ制度を導入することでモチベーション向上を図ります。
ウェブ広告に力を入れ、集客の柱とすることがポイント。ウェブを通じて医院を選ぶことが多いため、SNSやSEO、インフルエンサーとの提携など、オンラインでの強化が必要です。
美容外科医の年収は高い水準にあります。自由診療のため、施術内容によって異なります。
広島県の美容外科医の求人情報を見ると未経験からでも初年度に1,200万円以上の募集があります。美容外科経験者の場合はさらに高く、年収は3,000万円を超えることも珍しくありません。
開業医の場合、厚生労働省等の公的調査データからは確認できませんが、勤務医の年収が実力次第で3,000万円以上ということは、開業医となれば、より高い年収が見込めるでしょう。
参照元:2024/12/03時点の情報 ドクターコネクト(https://dr-connect.jp/jobs/pref_34/job-category_all/subj_1)
美容外科の収入源は主に自由診療によるもので、施術内容や集客力によって収益が大きく左右されます。
脂肪吸引や骨格整形などの高額な施術は大きな収益源となります。収入を安定させるためには、人気施術の導入と顧客ニーズに応える柔軟な対応が重要です。
資金繰りについては、開業初期の数ヶ月間は収入が安定しないため、余裕のある資金計画を立てておくことが求められます。また、施術の予約システムや電子カルテを活用し、効率的に運営することも資金繰りを良好に保つためのポイントです。
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美容外科の開業には、以下のような設備や機器が不可欠です。
シミ取りやシワ改善のためのレーザー機器など、高度な医療機器が必要です。これらの機器は高額です。
高級感のある内装を整えることが求められます。パウダールームや待合スペースなど、快適に過ごせる環境を提供するための家具・設備も整える必要があります。
多岐にわたる施術に対応するため、柔軟に使用できる電子カルテや予約システムの導入も重要です。
美容外科の開業は、多額の資金と慎重な計画が求められます。適切な立地や内装の選定、マーケティングの強化を行うことで、収益の安定化と成長が期待できます。年収の面でも他の診療科に比べて高い水準であるため、その魅力に惹かれる医師も多いでしょう。
しかし、開業には資金繰りのリスクも伴うため、事前にしっかりとした準備と計画が必要です。経験者のアドバイスや専門家の支援を受けることがポイントとなるでしょう。
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※1 参照元:2024/10 タカラベルモント公式HPよりhttps://www.takara-dental.jp/startup/